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381系”くろしお”号 [LABEL]

 こんばんは。ばんないたろうです。
 2015年現在の日本全国の鉄道に於いて、
我が哀愁のトレインマークを掲げている列車は、
日を追う毎に減りつつあります。
つい先々月にも、私の家の近くを走っている
電車特急”くろしお”号からトレインマークが消えてしまいました。
 昭和53年10月の紀勢線電化以来、使用されつづけてきた381系が
北陸方面で余剰となった683系の改造車289系との置き換えによって
30数年の長き使用歴に幕を下ろしました。
 阪和、紀勢線の特急という、どちらかと言えばローカルな路線
の特急であったから、今の今まで使われ続けた来たのかもしれません。
正直なところ、寂寥感というよりは、長持ち感の方が強くあり、
紀勢旧時代がやっと終わったなと感じております。
この列車を頻繁に使用されている方々からすれば、
リニューアル改造は、されてはいるものの、いつまでも古い車両に
乗せられるのは、如何なものと言えます。
 利用者立場からすれば、新しい車両や新しい路線が
登場し快適、便利になることは、当然喜ばしいことであり、
多いに歓迎すべき事であります。
 思い起こせば昭和53年10月に381系”くろしお”号が登場した時も
消えていくキハ81、82系のディーゼル特急”くろしお”号よりも
新登場した381系の方が、丁度、鉄道写真を撮り始めた頃の私には、
目新しかったらしく、新しい方を優先して撮っています。
毎日のように見かけるが、めったに乗ることのない10代の私にとっても
新しい車両への多いなる歓迎を素直に受け取っていたのだと思います。
 そんな歓迎すべき289系の”くろしお”号ではありますが、
この289系には前面、いわゆる顔の部分にトレインマークの施しがない。
くるくる回るまやかしがないのでございます。
側面の一部に列車名、行先を表示する小窓はあれど、全面はのっぺらぼう感が強く
また、紀州に転属されるまでは、北陸方面で走っていた”サンダーバード”号や
”しらさぎ”号と若干の塗装変更はあれど、ほぼ変わりなく、
”くろしお”感がなくなってしまいました。
 たとえ同じ形式車両の列車であっても、トレインマークの違いを拠り所に
どこどこ発どこどこ行きの列車に乗る楽しみを時刻表を繰りながら、
鉄道旅行の計画が立てられた昭和な感覚は、どんどん遠くになって
いくようです。
 生まれるもの、人であれ、機械であれ、いずれ死に消えていく運命を
思えば、今年新しく”くろしお”号となった289系の”くろしお”号も
20年先、30年先にはいずれ廃車の時が訪れるとはいえ、
それは289系という車両が形式廃車される事であり、
私にとっては、今回の車両変更が”くろしお”号という特急列車の愛称名をも
消してしまった思いがあるのでございます。
 通勤列車であれば、問わずながら、鉄道という旅における移動手段が、
利用者にとって、より快適安全であり続けながらも、バスや飛行機よりも、
または自家用車よりも乗りたくなる魅力があり、
20年後にも、何という列車に乗ってどこどこへ旅行したという事が
思い出のスナップ写真としても残されていけるような日本の鉄道であれば
良いと思う今日この頃であります。
 

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